大原 茂
マルチメディアデザイナー

Ohara Shigeru
普段は WEBCM や電車や駅中のサイネージの映像編集をしています。その仕事とは別にクリエーターにとっての幸せは何か?生き残る為には何が必要か?といった事を考え昨年夏より毎月クリエーターの為の交流会を開催していたりクリエーターが幸せを感じる空間づくりへの活動をしています。

想いやり展開催にあたり

アートに感じる課題感

クリエイターとして活動し始めて22年。「アートが日常のなかで特別扱いをされているのではないか」という課題感を感じています。
現在の日本ではアートに触れようと思うと、美術館にわざわざ足を運ぶなど、強い意識を向けて行動する必要があります。
また、たどり着いた先にある空間は、非日常空間になっています。それはそれで良いのですが私はそれがアートを一般の人から遠ざけている原因ではないかと思っています。もっと身近にアートを感じる世界があると、もっとアートへの意識が高まる、ひいてはアーティストの生活基盤をもっと向上させる事ができるのではないかと思っています。

アートの日常化

画廊や美術館にあるという常識を外して日常、つまり私たちの住んでいる街にアートが存在する状態にするのです。行きつけの居酒屋にアートがある。ちょっと日曜品を買いに寄った店でアートが買える。どこにでもある普通のお店にアートを存在させるのです。

カオスな街、下北沢の街で

今回アートが存在する街に選んだのは私自身の思い入れのある下北沢。古着や音楽、演劇といったカルチャーのある街です。そんな下北沢の街にアートを散りばめ街全体をギャラリーにする。そうすると、多くの人がアートと接する機会が増えるのではないでしょうか。
また、アートになる対象を、下北沢の個人店の店主さんの「想い」にする。下北沢の独特なカオスの雰囲気を作り出しているのは、1,000店舗近い個人店が持つ個性です。その個人店の店主さんの想いをアートとして形にすることで、人と人との繋がりが生まれ、シモキタらしく地域を盛り上げるアート展ができると思っています。
一方的にメッセージを放つアートを受け止められる人は限られてきますが、人の発するメッセージは、多くの人が読み、聞くことで理解ができます。

特別扱いしなくても、日常の中にアートが存在している。そのような世界観を目指し、京王電鉄さんのお力をかりて、下北沢を舞台に、今回のプロジェクトにチャレンジすることとなりました。

協賛

ご協力

しもきた商店街振興組合 下北沢一番街商店街振興組合 下北沢南口商店街振興組合 下北沢東会