えくぷり × たま ひろみ

店主さんの想い

憧れた“習い事”

群馬県前橋市出身。
“習い事”に憧れていた小学校六年生の頃、たまたま子役募集を見て親に黙って応募をするという行動力。演劇活動を始め、群馬から東京へ週一でレッスンに通っていた。
東京に通うのは大変だったが、それでも続けられたのは“学校じゃない場所でコミュニティを持てること”が楽しかったから。

演劇の世界へ

本格的に演劇の道に進みたいと考え始めたのは高校生になってから。高校卒業後に芸能系の専門学校に通い、その後はフリーターをしながら芸能活動を行う日々だった。
だが、急なオーディションや仕事になかなか対応できず、アルバイトと役者を両立させることは難しかったため、自分のペースで役者ができる仕事をしようと個人経営へ飛び込むこととなる。
そして選んだ場所は、よく舞台を見に来ていた憧れの下北沢だった。

下北らしさとオープン後の世界

下北沢のノスタルジックな街の雰囲気が好きで、役者仲間も増えるかもしれないと思い、2020年の1月、下北沢にえくぷりをオープン。「下北沢らしさ」を「安く」提供しフラッと立ち寄ってもらいたいという想いもあり、こだわりのつまった店内になっている。
だが、これから新たな挑戦が始まるというときに世界を襲ったコロナ。
お客さんが来る気配もなく手探りで変えていかないとなという想いがあったが、やり方がわからないというもどかしさもあった。

これからの未来

コロナ禍という厳しいタイミングでオープンしたが、今でも覚えている景色があるという。
それは、開店して初めて来店されたお客様。京都からの観光客で、遥々遠方から来た方が自分のお店に立ち寄ってくれたことが嬉しかった。
これから先のことは予測できないが、もう1店舗お店をもって人を雇ったり、年に一度くらい舞台に立って俳優を続けていきたいという。
今でもなかなかうまくいかない日もあるが、自分が1日休むことで、その日行きたいと思ってくれていたお客さまをがっかりさせないように、そして来店された方にはいつも「立ち寄ってくれてありがとう」という想いで今日もお店を開けている。