店主さんの想い
父親のお店
前菜坊風神は父親が開店した。幼少期から母親に連れられてお店に足を運ぶなど、お店とは馴染み深かった。父親には「大学を出るなら飲食店はやめておけ」と言われていた。また、大変そうだなという飲食店への思いもあり学生時代はお店を継ぐ意思は特に無かった。
飲食店のイロハを教わる
大学卒業後、飲食系の派遣コンサル会社へ入社した。しかし実態は休みがほとんどないブラックな会社であった。退職を考えていたところ、たまたま美容師さんにある和食の飲み屋さんを紹介してもらい、入社1年後にそこへ転職。そこでは厳しい叱責を受けながらも飲食店のイロハを叩き込まれた。働いていく中で飲食店の面白さや楽しさを知り、「自分でお店を持ちたい」という思いを持つように。そして4年間勤めたのち、父親から前菜坊風神を継ぎ今日に至る。
接客への想い
接客に関して特別な想いを抱いている。元々父親の荒い接客が苦手だった。前職での経験を活かしながら懇切丁寧な接客を大切にしている。他のスタッフにも接客に関しては特に厳しく指導している。「真摯な接客は当たり前であるが、その当たり前ができていないお店も多い。料理だけでなくお客さんに対してもきちんと向き合いたい」と語る。
軸はブラさずに進化し続ける
コロナ禍ではお客さんが激減し経営に頭を悩まされていた。しかし、それでも困難を乗り越え今日までお客さんを迎え続けることができているのは、「軸をブラさなかったから」である。変に軸を変化させるのではなく、やることを一つ一つ丁寧に積み重ね続けてきた。今年で開業35周年を迎えた前菜坊風神は、揺るぎない軸を貫きながらも過去に固執せず進化させていくしなやかさを持ち、今後も美味しい食とお酒でお客さんを迎える。
作品名:cheers with wind goddess
※アーティストさんの作品制作にあたっての想い / 経緯は実際の店舗でご覧いただけます。
アーティスト情報
デザイナーとして従事する傍ら、日本独自の文化・風習をモチーフにしたイラストを手がける。主に海外NFTオークションのほか国内外の展示会に出展、日本文化への貢献と海外に向けた認知拡大を目指して活動中。
M.A.D.S Art Gallery "ADORENOCROMO"展示会(ミラノ)
La Pedrera 国際アート祭(バルセロナ)
JNW主催 日本・タイ合同NFT展
創作活動への想い
働き詰め体を壊したアパレル時代
大学卒業後、ジーンズが好きだという理由から大手アパレル会社へ就職。最初の数年間は店舗での営業をし、その後本部へ異動。強い責任感から頼まれた仕事は絶対に断らないスタンスを貫き、3部署の仕事を同時にこなすなどハードワークを続けた。仕事にやりがいを感じていた一方で身体は悲鳴をあげていた。とうとう心と体を同時に壊し2年間の入院・リハビリ生活を迎えることに。医者に「次会社勤めしたら本当に死ぬぞ」と言われ12年間のアパレル勤めに幕を降ろした。
自分にできることは絵を描くことだった
家族を養わなければいけないという状況で、食道の腫瘍や記憶障害を抱えるほど体調を崩し、職を失って働くことができないという、まさにどん底に陥った。その時に自分にできることは「絵を描くこと」しかなかった。幼少期から絵を描くことが好きであったが、それを仕事にできるとは全く思っていなかった。しかし付き合いの長い友人に「なぜそれを仕事にしないのか」とよく言われていたことを思い出し、デザインのキャリアへ足を踏み出した。現在は3年目になる。
初めの1年は案件0
知名度も専門知識も何もない状態から始めたデザイン業。最初の一年は案件を抱えずデザインの勉強をひたすらし、地元の飲食店に無償でメニューを作るところから始めた。1銭も稼ぎのない状態に対する罪悪感と焦燥感に押しつぶされそうになりながらも、地道な営業回りを続けた。その甲斐があり少しずつ人脈が広がり案件を獲得できるように。「いろんな人に助けられ、人に生かされていた。誰よりもありがたい思いをした一年だった」と当時を振り返る。
浮世絵は面白い
描く絵は全て実存する浮世絵をモチーフとしている。江戸時代のポップカルチャーという興味深い文化を持つ浮世絵が、日本人に浸透していない現状に危機感を覚えたことが原点である。浮世絵を現代風にアレンジし、それを海外のオークションに出すなど海外進出させることで、逆輸入的な効果を狙う。アパレル時代から「お客さんのために」という強い思いが原動力となっており、これからも絵を介してつながる人々のことを想いながら絵を描き続ける。
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