mokocona × はたなか ちひろ

創作活動への想い

魚好きへの道

「お魚推し人」を自称するはたなかちひろさんは、お魚大好き人間。見るのも好き、食べるのも好き、描くのも好き。将来はこどもたちに魚を触ってもらい、目の前で捌いて、一緒に食べる、そんな活動もしたいんだとか。
幼少期から高校時代までを海なし県で過ごしたはたなかちひろさんがお魚に目覚めたのは、東京に出てきた専門学校生のとき。その頃は映像の専門学校に通っていたそう。初めて訪れた水族館で、イワシの群れがトルネードのように泳ぐ様を見て、一目で恋に落ちたという。

仕事を転々と

その後、映画制作の仕事に従事するも、体調を崩し、好きなものの近くで働きたい！と寿司屋、活いか専門店、地魚居酒屋などでアルバイトしたのち、魚屋に就職。そこで11年働いた。
定年まで働こうと思っていたという魚屋を退職したのは、また体調を崩したせいだったという。
コロナ禍でのマスク生活、お客さんの声が聞き取れず何度も聞き返す事もあり、相手の手間と何度聞き返しても聞き取れずストレスが溜まっていった。

コンプレックス

実は映像制作時代にもシーバーの音を聞き取れないというミスがあり、長年悩んでいたそう。
聴力検査は何度も受けていたが、改めて精密検査を受け、軽度難聴が発覚。騒音のある場所での聞き取りに困難があることがわかった。魚屋としては致命的で医師に転職を勧められたという。

決意

悩んだ結果、選んだのは、それでも魚をやっていこうという決意だった。ただし今までのやり方はやめ、定年後の夢にしていた魚の絵を描いたり、魚をおろしたり、魚を普及させるような活動をしよう。そう決めた。
現在は魚のイラストレーターとして活躍するほか、自身のECサイトや協力店でのグッズ販売、都内9店舗ある「魚眞」で「魚眞瓦版」などを手掛ける。

晴れやかな心

いろいろあったけど、今の気分は晴れやかだという。たくさんの人にお世話になった。そこで学んだ魚の技術、映像の技術、描き続けてきた絵、全てを駆使してお魚を推す活動に邁進して行きたい！そう語った。